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小学生対象サブスク型スポーツクラブ

Sowers sports club

小学生を対象に月額2,000円で複数のスポーツを自由に選び、何度でも参加できるというスポーツクラブです。様々な競技にチャレンジできるこのクラブは、「いろいろなスポーツを楽しみたい」「自分の得意分野を見つけたい」というお子様や保護者の方にとってとても魅力的です。 サブスク型スポーツクラブの魅力やサービス内容について、代表の木原様にお話を伺いました。

多様なスポーツを組み合わせたスポーツクラブを始めようと思ったきっかけを教えてください。

もともと体操教室を7年ほど前から運営しているのですが、体操を始めるお子さんはほとんどが将来どんなスポーツをするのかわかりません。ですので、まずは体操から始めて運動を好きになってもらって、好きなスポーツが見つかったら体操を卒業して他のスポーツを始めるお子さんが多いです。

ある男の子が、体操を卒業してバドミントンを始めたのですが、すぐに辞めてしまい今は家でゲームばかりしていると保護者の方からお聞きしました。それはバドミントンが本人に合わなかったり、クラブの雰囲気が合わなかったのかもしれません。そういったお話が何度かあり、体操というスポーツの入口を指導している身としては、できればなるべくその子に合ったスポーツを長く続けてもらった方が教え甲斐もあるし、気持ち的にも嬉しいです。今は、友だちがしているから、親がしていたから、という理由でスポーツを決めている子が多いと思います。でもそうではなくて、いろんなスポーツを経験してから1つのスポーツに絞ってもいいのではないかと思ったのが、多様なスポーツを経験できるクラブを作りたいと思った理由です。

スポーツのサブスクという画期的なシステムにされたのはなぜでしょうか。

いろいろスポーツを経験してから、1つを選ぶことの方がいいとわかっていても、なかなか保護者の方もお忙しいですし、一回体験に行って辞めて、また違うクラブに体験に行って辞めてというのも手間がかかることですよね。なので、いろいろなスポーツを体験できるシステムを作れば需要があると思い、サブスクの制度を始めました。

月額2,000円という価格設定は非常に魅力的です。この価格設定の背景について教えてください。

指導者は大学生が多いですし、sowersはどちらかというとクラブ活動寄りなのかなと思っています。そのような状況で月謝としてしっかりといただくには満たないのかなということで、この金額設定にしています。

将来、教員を志望している大学生、理学療法士を目指している学生、あとは将来スポーツを仕事にしたいと思っている学生さんがインストラクターとして指導を行っています。目標は子どもたちが自分の好きなスポーツを見つけるということなので、そこまでの指導力は必要ないと考えていました。スポーツの経験者であれば楽しさを伝えられるのではないかと考え、大学生を募って、いろいろなスポーツを体験できるsowers(サワーズ)というパッケージができました。

スポーツの面白さを教えてください。

例えば私が指導している体操なら、個人スポーツであり、対人ではありません。ボクシングとかになると個人スポーツではありますが対人ですよね。野球などは完全にチーム競技です。それぞれ同じスポーツでも適性が違うわけです。なのでお子さんによって、友だちと一緒にするのが好きなのか、自分で技を磨いてそれを他人と比べて勝敗が決まるのが好きなのか、自分一人で何かをしてそれを評価されるのが好きなのか、などによって違います。各スポーツそれぞれに楽しさや特徴があると思いますので、子どもたちによっても向き、不向きはあります。いろいろ体験してみることに越したことはないと思っています。

特に人気のあるスポーツは何ですか。

どのスポーツも人気はあるのですが、特にというとドッヂボールが人気ですね。体育の授業でやっているということもあるのでしょうが。あとはアクロバット、走り方講座、フットサル、バレーボールなどは、ほぼ毎回定員がいっぱいになっています。

お子さんが楽しくスポーツをするために工夫されていることはありますか。

最近始めたことで、sowers独自のシール帳があります。各スポーツごとに木の枝の絵があるのですが(下写真参照)、スポーツに参加するたびに葉っぱのシールを1枚渡しています。それを子どもたちが枝に貼っていくんです。木を葉っぱでいっぱいにしようという取り組みです。特にタッチラグビーというスポーツに関しては、ルールがとても複雑で、1回体験しただけではよくわからないんです。ルールがよくわからなくて楽しみきれないんですね(笑)。でもこのシール帳の取り組みを始めてからは、タッチラグビーの木の枝も葉っぱのシールでいっぱいにしたいという気持ちから何度か参加する、参加しているうちにルールがわかって楽しさがわかるようになり、好きになってくれるんです。シール帳はsowersに入った子どもさん全員に配っています。

先生がスポーツの指導を始めたきっかけを教えてください。

私は元々中学、高校で男子の新体操をしていました。高校を卒業して新体操はやめてしまったのですが、子どものクラブチームを作りたいなとは思っていたんです。7年前にとある体操教室から「教室をやめるので生徒を引き継いでもらえないか」と声をかけていただき、体操教室を始めることになったのがきっかけです。

教室を運営する上で苦労することや、逆にやりがいを感じることを教えてください。

大学生が指導しているので、その指導力の差がどうしてもあるということですね。子どもからすると同じスポーツをしていても、「この先生なら行く」というのがあるんです。「バドミントンは嫌いだけど、この先生が教えているなら行く」と。そのくらい先生の教える技術や子どもへの接し方というのは大事なんです。指導する側の大学生も最初は不慣れですが、2年、3年と指導するうちに小学生の子どもたちと一緒に成長するという楽しみもありますね。

やりがいに関しては、自分がやってきて好きだった体操をお子さんも楽しいとか好きとか言ってくれることが、一番シンプルに嬉しいですね。指導してくれている大学生たちの生活にもsowersがあって、やりがいを持って指導してくれていると、やっぱり作ってよかったなと思います。

保護者の方に対して何か伝えたいことはありますか。

1回や2回したくらいではスポーツの楽しさはわからないということを伝えたいですね。最近の保護者の方はみなさん優しいので、1回経験してみてお子さんが「イヤだ」と言ったら、もうさせないと思うんです。でも実は、次の次くらいに楽しいと思うこともあるんです。特に複雑なスポーツに関しては3回~5回くらいはやってみて本当に苦手かどうかというのを見極めてもらえたらなと思います。

今後、こんなスポーツを取り入れてみたいというのはありますか。

本当はテニスとかしたいんですけど、コート代がとても高くて、なかなか採算が合わなくて(笑)。あとはマイナーなスポーツを取り入れてみたいですね。例えばパルクールというスポーツがあって、それは障害物競争みたいなものでオリンピック競技にもなっているんです。塀とかをカッコよく乗り越えたりしながらゴールを目指すんです。あと阿波踊りも取り入れてみたいですね。今は阿波踊りを指導できる人がいないのですが、いつか連ができたら法被とか(作って)気合いを入れたいですね(笑)。

Sowersのサブスクは小学生のみを対象としていますが、中学生以上が参加できるものはありませんか。

中学生以上の方が利用できる大人のSowersというものがあります。そちらは参加1回につき、500円です。フットサルとバドミントン、バレーボールとバスケットボール、バック転(体操)の5つです。それを不定期にやっています。小学生でSowersに入っていた子が中学生になってからも続けたいということで「(コースを)作ってください」と言われて作りました。

大人のSowersは中学生以上ということですが、社会人で参加されている方もいますか。

ぜんぜんいますよ。70歳でバック転を習いに来ている方もいらっしゃいます。男性ですが、バック転はさすがに腰が曲がらなくて。でも前宙といって、前で空中で一回転して立つ技はできます。みなさん習いに来るというより、本当に超初心者の方用のサークルなので、みんなで集まってワイワイスポーツをしているという感じです。例えば、大人の方でもオリンピックでバレーボールを見て、「少しやってみたいな、体験してみたいな」という方もいらっしゃると思うんです。そんな時にバレーボールができる場所を調べたとしても、ほとんどママさんバレーのようなクラブチームのため敷居が高いです。そんな時に初心者の方が「ちょっとだけやってみたいな」と思って通えるようなサークルということで大人のsowersがあります。現在、登録されている方は520人ほどいます。その中から(人数が多いため)先着で参加できるという感じです。子どものsowersは小学生のみなので退会と入会の人数が拮抗している状況ですが、大人のsowersは増え続けています。登録だけなら無料なので、ぜひサークル感覚でご参加ください。